硬水・軟水 お茶の淹れ方を科学的に

硬水・軟水 お茶の淹れ方を科学的に

軟水 硬水 図解

先日面白い記事があったのでご紹介させていただきます。

最初にお湯を注ぐのはNG? 「ミルクティを最高に美味しく作る方法」を大学教授が科学的に検証してみた。

記事内容

美味しそうなミルクティ

長年、何の疑いもなくやっていた習慣が、科学的に検証してみると、実は最適ではなかったということも少なくない。

紅茶を作る時は、カップにティーバッグを入れ、お湯を注ぎ、その後にミルクを入れるのが一般的だろう。

今回、そんな誰もがやっているミルクティの作り方の常識を根本から覆す衝撃的な事実が明らかになりました。

硬水中のミネラル分が風味を妨げる

英国リーズ大学のアラン・マッキー教授が、温水器メーカーのINTU社と共同で行った研究で、水の中にミネラル分の多い硬水の地域では、これまでのミルクティの淹れ方では紅茶の風味が十分に活かされていないと明らかにした。

紅茶の風味は茶葉に含まれるさまざまな化合物、特にタンニンによって生み出されており、水の中のミネラル分が多ければ多いほど、これらの化合物が醸し出す風味が妨げてしまうという。

マッキー教授は「紅茶のティーバッグをお湯に浸してから取り出し、その後にミルクを加えるという今までの伝統的な方法では、タンニンがしっかりと風味を形成する前に固形物になってしまいます」と語った。

記事の結果は

アラン・マッキー教授は「硬水の地域に住んでいる人は、ミルクティの味を最大限に引き出すために、お湯より先にミルクを入れる必要があります」と提案します。

長年の常識を覆す結果に、世間は賛否両論

今回の研究結果は、イギリスのニュース番組でも広く取り上げられ、ネット上でも波紋を呼んでいます。

INTU社の社長キーラン・テイラー・ブラッドショー氏は「きちんと入れられたミルクティは、私達の一日に喜びや明るさをもたらしてくれます。硬水のせいで、多くの人にとってそれは遠い夢のような話でした。国を代表する食品科学者の協力を得て、何百万人もの人々の生活を苦しめる不幸に終止符を打つことができるのは、我々にとって非常に喜ばしいことです」と述べています。

しかし、科学はいつの時代も人類に大きな恩恵をもたらしてきましたが、ただ何より「美味しい」と感じる自分の感覚を信じてあげるのが一番ではないでしょうか。と結ばれています。

中国茶にあうのは軟水・硬水のどちら?

蓋椀にお湯を注ぐ

ミルクティだけではなく より美味しくお茶を淹れるということを優先で考えても、お茶を淹れるのには「軟水」がより美味しく飲めます。

よりよくお茶を淹れようと水を買う場合や浄水器でも軟水でお茶を淹れましょう。

家庭の水は軟水

日本の水道水はほとんどの地域で軟水ですが、実際飲んでみると味に敏感な方には 少し塩味を感じる場合もございます。

このような水道水は、硬水と言わないけれども、若干硬度が高めの場合も。

しかし自宅の水道水がダメだから、有償の水や浄水器を使う必要はありません。

水道水は沸騰させると、ミネラルが炭酸塩になって沈殿するので水の硬度を下げることができます。

※水の中には、沸騰させても、軟水にならない水(永久硬水)もありますが、日本国内の水道水では調整されているので大丈夫です。

例外もある なぜ現地で飲むお茶は美味しいのか?

また皆さんは、現地で美味しいお茶を飲み気に入って その茶葉を買って帰るも家で淹れるとなんか違うと感じたことはありませんか?

これはトラベルハッピーではありません。

硬水・軟水の基準はカルシウム・マグネシウム・炭酸カルシウムの三大ミネラル要素で導き出されますが、水の中にはそれら以外のミネラル分も存在します。

その地域で飲まれるお茶は、その地域水に合わせたて美味しくなるように仕上げてあります、ですからその地域の水に合わせた使った飲むのが理想なのです。

陸羽は語りました

茶聖 陸羽 イメージ画像

中国の茶聖 陸羽はお茶を淹れる際に「水はお茶の母・道具はお茶の父」と語っています。

これには「水は茶湯の抽出には重要、また適正な茶器はお茶淹れる際のお湯の温度管理に必要」と言う意味です。

まとめ:硬水・軟水 お茶の淹れ方を科学的に

これらの話を総合すると 以前から言われているように紅茶も中国茶も日本茶もお茶を飲むときには軟水がお勧めです。

※一部地域性があることもお忘れなく。