烏龍茶には何度のお湯を使うのか?

烏龍茶には何度のお湯を使うのか?

お茶を淹れる温度は大切です。ここでは烏龍茶を淹れる際に何度で淹れるの?を詳しく説明していきます。

烏龍茶になれる品種には共通して大きな特徴があるんです。その特徴とは「苦くならない」こと 品種的に烏龍茶は苦みが出にくいので熱湯を使うことによりより美味しく香るのです。

急須からお茶を注ぐ

お店で台湾茶・中国茶を初めて購入されるお客様から聞かれるのが

何度のお湯で入れるのですか?

まあ初めて台湾茶・中国茶をご購入される場合 皆様は烏龍茶をご購入されるのではないでしょうか?

そこでココでは烏龍茶について語ります。

一般的な茶は醗酵程度で・・

お茶を飲む女性

一般的に熱湯で淹れた場合、発酵の進んだ紅茶は苦みが出にくく、緑茶などの軽発酵のお茶は苦みが出やすいのです。※日本茶も同じ理由で玉露や煎茶等の緑茶は温度下げます。

一言に烏龍茶といってもその発酵程度は限りなく緑茶に近い”文山包種茶”から紅茶に近い”東方美人”や”岩茶”等ございます。

それらの発酵程度で温度調整をするのでしょうか? そんなことしていたら大変ですね。

烏龍茶を淹れる温度は100度

答えを書くと、烏龍茶は発酵具合に関係なく 100度が正解です。なぜ100度で入れるのでしょう? それは烏龍茶の香りを最大限引き立たせるためなんです。

だけどちょっと待って! 香りはわかるけど味が苦くなるのではないの?と疑問に思う方もいるでしょう

烏龍茶になれる品種の条件

黄金桂_茶

  • 茶葉が大きくなっても柔らかい
  • 苦みが出にくい

この二つは絶対条件です。

一般的に日本茶などは、熱湯で淹れると苦み成分が先に出てしまい 飲んでみると苦さばかり目立ってしまいます。

ですから緑茶はすこし湯温を下げゆっくり抽出することにより苦みが出るのを遅くするわけです。

発酵が強ければ(紅茶のような)そこまで目立たなくなるのですが、特に発酵が浅い白茶・緑茶等には注意が必要なのです。

烏龍茶は苦くならない 特殊なお茶

中国の茶畑

私たちは、烏龍茶をメジャーなお茶の思っていますが、実際には中国における茶葉生産量の20%以下 なぜなら、茶葉が弱く福建省を中心とした狭い範囲でしか生育できません。よって生産量も少ないのです。

つまり烏龍茶になれる品種には通常の茶葉にはない絶対条件があるのです。

これは熱湯で淹れても苦くならない でないと香りと味のバランスが取れません。

烏龍茶の特徴である 緑茶のような味と花の香りはこのような絶妙なバランスの上に成り立っているのです。

まとめ:烏龍茶には何度のお湯で淹れるのか?

前述の通り 烏龍茶を淹れる場合は、沸騰したお湯を使います(100度)その理由は烏龍茶の特徴である、香りを最大限引き出す為です。

一般的なお茶の品種は熱湯で苦みが出やすくなりますが、烏龍茶に使われる品種は熱湯で淹れても苦みが出にくい 選ばれた品種だけが烏龍茶に使われています。