中国茶葉バブル加速?(記録的干ばつで枯死続出)

記録的干ばつで枯死続出 中国茶葉、バブル加速? 生産半減で在庫も希少に

大紅袍の里 福建省武夷山
大紅袍の里 福建省武夷山

11/3西日本新聞 国際・総合より

11/3に西日本新聞やYahooNewsでも書かれていました「記録的干ばつで枯死続出 中国茶葉、バブル加速? 生産半減で在庫も希少に」について少し。
記事の内容は上のリンクからどうぞ。

この記事の内容は正しいのか?

この記事を読んでもらえばわかるが、内容は以下の通りです。
  1. 今年の夏は中国中部で大干ばつ
  2. 烏龍茶の産地 福建省北部武夷山では水不足
  3. 水不足で茶樹が枯れる
  4. 生産量が減少する
  5. 高級茶葉で一部投機対象になっており価格の高騰する
  6. 過去には餅茶でクルマが買えるほど高騰したこともある。

などの記述があるが、実際どうなのか中国の友人に確認してみました。

彼は語る

ほとんどが真実である。

今年は中国大陸の南部では、春から夏にかけては大雨 夏から秋には干ばつと 歴史的に新しいお茶の産地では確かに厳しい。

だが、福建の南や広東の東、雲南は比較的に安定している。

福建省 北部 武夷山周辺は 岩茶と言われる烏龍茶の一大産地であるが、岩茶には古樹も多く少雨に関しては確かに弱く

生産量及び品質も落ちる可能性がある。

そのにしても今年の夏は厳しかった

それにしても、今年の夏の中国における環境は たしかに厳しかった。

大雨 干ばつ の波が激しく お茶だけでなく、その他の農産物も厳しかったらしい。

最初の記事にあった武夷山などは干ばつの影響を受けている。

しかし中国茶におけるお茶の生産量の二割の烏龍茶の中で さらに岩茶が占める割合は生産量から言えば1割もないのではないだろうか?

過去にもあったお茶バブル

わたしどもも雲南省からプーアル茶を輸入しているので記憶に残っているが、確かに2003年ごろに餅茶バブルがあった。

餅茶とは雲南省で作られる固めた茶葉の総称です。

急激にプーアル茶全体の値段が高騰しましたが、3年たつと落ち着きました。

この時にも値上がりしたのは雲南省の餅茶だけで 中国茶全体がバブルになったかと言われると 意外と他の生産地のお茶は安定していたように感じていました。

編集後記

たしかに タイトル記事にあるようなことはあるのだろう。

しかし岩茶が占める割合は中国茶全体か見れば、数パーセントである。

またお茶バブルも餅茶のことであり、岩茶と直接関係はない。

実際 岩茶はもともと値段も高いし、出来の悪化 品質低下はあると思う。

ですから、値段が合わなければ無理して岩茶を買わずに、他の産地のお茶を買えばいいだけのことである。

Have Tea Have Life 台湾茶・中国茶でちょっと一息 慶光茶荘