蓋椀の持ち方

蓋椀の蓋の持ち方

蓋椀の持ち方1

先日蓋椀って便利って書いたのですが、それじゃ持ち方は?という質問を多くいただいたので動画を撮影しようと思ったのですが・・

動画では手元が映らなくて とりあえず写真でアップしますまずは、蓋椀のふたは上のように親指と中指で挟むのが理想的です。

このような持ち方ならスムーズに蓋椀自体を持つ持ち方に移行しやすいのです。

蓋椀の持ち方(手の小さい方向け)

蓋椀の持ち方6

手首の角度と実際にそそぐ向き できれば蓋椀の正面(お客様か見た模様が)を意識しながら親指と中指で蓋椀の本体中心に添え、人差し指は蓋を押さえます。

この時大切なのは

  • 親指 中指は 蓋椀の本体にべったりつけず 軽く支える感じ
  • 持ちにくくなるが、親指 中指は中心線よりなるべく後ろ
  • 人差し指をで蓋椀のふただけではなく 蓋椀全体を支える感じで
  • 親指 人差し指 中指の位置関係は 人差し指を頂点に三角形を意識する

蓋椀で茶海にそそぐ

蓋椀の持ち方3

蓋椀を持つときに最初からそそぐ向きを考え 注ぎやすいように持ちましょう

蓋椀のふたは味噌汁椀みたいにキチンと締まりません。微妙なゆがみがあって正解です。

それらを意識して持ちましょう。

またこの時に親指と中指の位置が悪いと熱湯が指にかかってしまいます、その時には蓋のずらし方が良くないので 一度おいてから再度持ち直しましょう、無理に我慢する必要はありません。

また手首を曲げにくかったら 蓋椀を後ろからもって正面からそそぐを意識すればいいと思います。

蓋椀の持ち方(手の大きい方向け)

蓋椀の持ち方7

手の大きい方は人差し指を折り曲げます。この時も薬指を中心とした親指と中指で三角形を作るように持ちましょう

蓋椀の持ち方2

この持ち方で蓋椀から茶海へそそぐ場合は 横から持つ感じでひねる感じで注ぎます。またこの時も親指と中指の位置が悪いと熱湯が指にかかってしまいます、その時には蓋のずらし方が良くないので 一度おいてから再度持ち直しましょう、無理に我慢する必要はありません。

やっぱり蓋椀はもちにくい

蓋椀の持ち方8

どうしても今までのような持ち方をしても 熱さが気になる方には、上のような持ち方がお勧めです。

一度左手で持ち上げてから 右手の親指を蓋に人差し指・中指を底の部分に この時にも蓋椀のボディーに指や手を付けてしまうと熱いので注意しましょう。

この持ち方で蓋椀の蓋と底のでっぱりの部分だけです。

まとめ:蓋椀の持ち方

どうでしょうか? 蓋椀の持ち方 ご理解いただけたでしょうか? 蓋椀は使い慣れれば便利な茶道具です。

ちなみにこれら蓋椀の大きさは120ml程度の容量のもので、急須の代わりに使う茶器です。直接湯呑として使うような蓋椀はさらに大きく厚いのでこのような持ち方は困難です。

監修者
荘 慶裕(そう・よしひろ)

台湾と日本の両方にルーツを持ち 中国国内に三カ所しかない茶学部・国立福建農林大学茶学部に短期留学 ホテル、中華料理店、カフェなどでの中国茶カウンセリングや中国茶講座などで活動中