紅茶
紅茶
中国紅茶はストレートで 中国ではあまり紅茶を飲んでいる人がいないと言われたのは十年ぐらい前までで 今では茶葉から淹れる紅茶を飲む人たちも増えてきました。
それでもやはり紅茶は輸出用 イギリス式の紅茶ショップは最近増えたが、市中ではあまり中国紅茶は売ってないのが実際の話
紅茶の歴史
福建省 武夷山 岩茶の里 大紅袍の母茶樹これには諸説あり 中国から輸出された緑茶が船の上で変化して紅茶になったとか 英国人の好みに合わせて変化したとか
ここからは私の仮説ですが 実際 紅茶貿易の中心となった英国で1657年に中国茶を紹介されたときには「万病に効く東洋の秘薬」というキャッチフレーズだったといいます。
この当時中国茶の中に「万病に効く秘薬」的なお茶があります聞いたことありませんか? そうです。 それは「大紅袍」の伝説です。
しかし福建所北部で作られる大紅袍は生産量も少なく輸出できるほど採れない それを広州(当時の外国貿易港)で入手するのは絶望的そこで現地の人々考えた。
ないものなら作ってしまえと!
- 大紅袍に似た色の茶葉と発酵具合
- 福建省以外でも作れる
- 長い航海にも耐えうる茶葉
- 英国人の嗜好に合わせた
この結果 紅茶が生まれたのではないかと思うのですがどうでしょう?
紅茶の作り方
紅茶の作り方は赤のライン ちなみに大紅袍は烏龍茶なので青のライン 揺青 炒青は烏龍茶独自工程でこれが出来る茶葉には品種の制限があります。
一般的な緑茶などを作る茶葉は 揺青 炒青 などはできないからとばして 最後の発酵で色を合わせると考えると大紅袍に似せて作った紅茶説もまんざらではないでしょう?
世界三大紅茶の特徴
世界三大紅茶と呼ばれる紅茶をご存知ですか?
- 中国:祁門紅茶:スモーキーな香りと独特の甘さが ストレートで
- インド:ダージリン:フルーティーな香り ミルクティ・ストレートどちらでも
- スリランカ:ウバ:ハイマウントティー ミルクティがお勧め
この三種類の品種と産地を世界三大紅茶といいます。
紅茶の産地
紅茶の産地で有名なのは
- 安徽省:祁門紅茶(キーメン)
- 福建省:正山小種(ラプサンスーチョン)
- 広東省:英徳紅茶
- 雲南省:雲南紅茶
- 広西省:フレーバ紅茶
紅茶は産地も広く様々な品種の茶葉が使われるのが特徴です。
工夫紅茶とは
紅茶の中でも中国紅茶の中では工夫紅茶呼ばれることもございます 工夫の意味は「手間をかけた」の意味です。
紅茶に砂糖やミルクを入れる文化を作ったのは英国です。これはより紅茶を美味しく飲むためなんですが、最初中国で作られ英国へ輸出された紅茶もなんとインドやスリランカなどの英国に近いところでも生産され始めました。
当時の中国では外貨稼ぎの主力だった紅茶の販売が厳しくなってきます そこで更なるひと手間を加え差別化をはかった差別化をはかった工夫紅茶が生まれてきたのです。
その他の紅茶分け方
前述の工夫紅茶にも様々な種類がありますがココでは紅茶の仕上げにについて 少し書いていこうかなと思っています。
小種(スーチョン):燻して仕上げる
中国紅茶の中で工夫紅茶に次いで有名なのが小種(スーチョン)と呼ばれるタイプで福建省の正山小種(ラプサンスーチョン)が有名です。
これは、茶葉を仕上げるときに燻しているために独特のスモーキーさが残る仕上げです
紅砕紅茶:形状にこだわる
紅砕紅茶は西洋の紅茶の等級を持ち込んだもので
- 茶葉・片茶・末茶
- OrengePekoe・Pekoe・BrokenPekoe
と仕上げ形状による茶葉をグレード化表現したものです。
一般的に紅砕紅茶はBrokenPekoeにあたります。
紅茶の効果
紅茶は他にお茶と比べても発酵が高く ポリフェノールが多いと言われています。
- ノロウィルス等への殺菌作用
- 血圧上昇の予防
- 肌の老化防止
- うがいで風邪予防
それ以外にもいろいろあると思いますが これらはペットボトルではなく茶葉から飲んだ場合です。
飲み方
紅茶の入れ方でティバッグではなく茶葉から淹れるなら お勧めしたいのはジャンピング(茶葉を入れた後 高所から湯を注ぐ) これにより茶葉がまんべんなく湯にさらされムラなく抽出されます。
ジャンピングを簡単に
ここでは簡単に出来るジャンピング方法をご紹介します。
①投茶: 耐熱ガラスに中国紅茶の茶葉の量は 50:1 ですから写真のようなコップ200mlに対して4gの茶葉準備します。
②注水: 茶湯の温度は100度程度 で少し高いところから中心を外して注ぐとコップの中で茶葉が勢いよく回ります
③品飲: 一分程度で茶葉が沈んだら飲み頃です。 この時茶湯に色ムラがないければ成功です。色ムラがある場合は勢いが足りません。
急須で淹れる
急須で淹れる場合は茶葉の形状でOPなら大きめの急須を用意します。
急須に湯量をたっぷり使って ジャンピング(高いところから湯を入れることにより急須の中で茶葉を大きくかき混ぜるように)しながらいれて 抽出しきってからコップや湯のみに抽出します。
紅茶の淹れ方にこだわるならティバッグではなく茶葉で飲みましょう。
紅茶のまとめ
中国の紅茶はその他の産地の紅茶と比べると渋みが少なく 工夫紅茶などに代表する甘みが強いのが特徴です。
ですからまずはストレートで飲んでほしいと思います。
紅茶は中国から世界に広がっていきヨーロッパ向きに改良されながら作られました。中国国内では消費量が少ないですが紅茶界ではかなり評価されている紅茶です。