茶外の茶(花茶・健康茶)
茶外の茶(花茶・健康茶)
茶外の茶という分類
ここで言う茶外之茶とは 六大茶分類からは外れ お茶の茶樹以外から作られる お湯で抽出する飲み物全般のことを言います。
嗜好品であるお茶と比べると健康や美容などを意識したものが多く見られるのも特徴です。
茶外の茶の中には花だけで作られた花茶以外に、茶樹以外の植物の実・葉・樹皮などを使ったいわゆる健康茶と呼ばれるお茶もあります。
花茶・健康茶という分類
花茶とは
- 茶葉+花
- 花
で作られたお茶の事を言い 中国茶の中でも、かなり範囲が広いです。
範囲が広いゆえに美味しく入れるには、ある程度中国茶の入れ方の知識が求められます。
このページでは茶葉を使わない茶(花茶・健康茶)を中心に書いていきます。
花茶(茶葉+花)はコチラから
花茶(茶外の茶)
花茶(茶外の茶)は、花だけで作られたものです。一般的には菊・薔薇などが一般的です。もちろん花を乾燥させただけのものなのでカフェインなどの渋みはありません。
花茶の種類
花茶の中で代表的な花は
- 菊花(クリサンセマム)
- 薔薇花(ハマナス)
- 万寿菊(マリーゴールド)
- 茉莉花(ジャスミン)
- 千日紅(グローブアマランス)
- 百合(リリー)
等です。
花茶の効能
花茶は基本的に中国ハーブと考えてもらって間違えありません。ですからそれぞれの花茶で代表的な効能がございます。
- 菊花(疲れ目・疲労)
- 薔薇花(体を温める)
- 万寿菊(肌補習・発汗・利尿)
- 茉莉花(脳機能高揚・鎮痛)
- 千日紅(咳・喉)
- 百合(肺を潤し・咳を収め・心静)
これらは、花茶は健康目的で飲まれるものが多いです。
健康茶(茶外の茶)
甜茶・杜仲茶・鬱金(ウコン)茶等これらを健康茶とまとめていますが、お茶の樹以外に昔から薬効を求められて飲まれているもので、使用される部位には様々なものがあります。
例えば
- 甜茶:バラ科の植物の葉
- 杜仲:杜仲樹の皮
- 鬱金:生姜の種類で根茎の乾燥し粉末に
またこれらのお茶はカフェインなどを含みませんが 薬効による向き不向きがあるので これらを選択する際には専門店で相談してからのほうが良いでしょう。
花茶・健康茶の入れ方
もともと六大茶分類とは数ある中国茶の飲み方を分かりしやすくるために採用された分類です。
ですから本来、これらの花茶・健康茶は分類以外となり茶以外の茶に分類されてしまします。六大茶分類に関して詳しくは下記のリンクから
私がこの花茶(花のみ)+健康茶(茶樹以外から)を同じグループ分けにしたのは入れ方が同じだからです。
これは花茶(茶葉)と花茶(花だけ)では入れ方や分類が変わるのも同じ理由です。
入れる温度と量
今回ご紹介した花茶(花だけ)・健康茶(茶葉以外のもの)は茶樹を原料としないものはカフェインを含まず、入れる温度や時間で濃淡は出ますが、味には変化がございません。
ですから香りが出やすく飲むなら100度の熱湯を注ぎ、香りに癖のあるものであれば煮だした後に冷たくして飲むとよいでしょう。
この茶外の茶は種類も豊富なので、お湯と原料比は購入時に商品もしくは販売店でご確認ください。
ブレンド(混ぜるときには)すると
茶と茶外之茶をブレンドする場合の淹れ方は茶の方に合わせます。
茶外の茶まとめ
日本では、お湯で抽出したり煮出したりして飲むものはすべてお茶と呼ばれています。この茶外之茶を日本で飲むお茶の概念に置き換えると
- 茶(茶樹の葉):玉露・煎茶・番茶
- 茶外之茶:麦茶・ドクダミ・ハーブ・健康茶など等
というのが一例です。
茶樹から作られる茶葉だけが、カフェインを含み抽出温でカフェインの出方に変化が生まれますが、茶樹以外(花や根・樹皮・果物)にカフェインは含まれませんので、100度で入れても煮だしても濃さの強弱はありますが味に変化はございません。
最後に
六大茶分類では仕訳できないものを茶外之茶と言いますが、花 花+茶 果物 根 茎等をベースにしたものにはいろいろなものがございます、これはあくまでもお茶を淹れるための分類で種別や区別ではありません。