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烏龍茶の作り方

烏龍茶の製造過程を追ってみました。台湾阿里山での取材です。

烏龍茶を摘む女性

まず最初に烏龍茶とは?

水金亀_茶葉

醗酵が強めの烏龍茶のイメージ 紅茶に近い色

烏龍茶は日本茶と同じ茶チャノキの小葉樹を原料としながら、渋みが出にくく薫り高い緑茶と紅茶の中間的な仕上げをした茶葉の事です。

名前の由来はカラスのように茶葉が黒く龍のように力強いイメージ(上の写真)からと言われていますが、これは福建省武夷山周辺での話です。

このページに来られた方の中には「烏龍茶ってもっと緑色のイメージが」と思われる方も、そうですね下の写真のように深緑色に仕上げる安渓周辺地方ではまた別の名前の由来があるのですがそれはまた別の機会に

ようは烏龍茶は仕上げの幅が広く緑茶に近いものから紅茶に近いものまで、それぞれの地方で独特な特徴をもつ烏龍茶があるのですが製法が同じなのでどれも同じ烏龍茶に分類されるのです。

中国茶の分類方法に六大茶分類というのがございまして 緑・白・青・紅・黄・黒にと六色あり、この中では青茶=烏龍茶だったのですが、シンプルにするために最近ではこの六大茶分類の中でも・・・白・烏龍茶・紅という風に変わりました。

凍頂烏龍 茶葉

醗酵が弱めの烏龍茶のイメージ 緑茶に近い色

烏龍茶の製法とは

鉄観音_揺青工程

伝統的製法での烏龍茶製造工程 揺青

それでは烏龍茶の代表的な製法をテキストで

  1. 茶摘み  晴れた日の早朝から昼までの作業となります
  2. 萎 凋  茶葉を日光に当て 発酵をうながす
  3. 室内萎凋 茶葉に当てる光を押さえて発酵の微調整を
  4. 揺 青  茶葉に細かい傷をつける
  5. 炒 青  茶葉に一気に熱を加え発酵を止める
  6. 揉 捻  茶葉を丸め 搾る
  7. 乾 燥  搾った後の茶葉をほぐし 乾燥させる

まあテキストに起こすとこのような感じですが「4.揺青」は烏龍茶独自の工程です、この工程があの烏龍茶独自の香りを生み出します。

生産地は

烏龍茶生産地マップ

烏龍茶の有名な生産地MAP

烏龍茶の産地は限られ、有名な産地としては

  • 中国 福建省 武夷山 岩茶
  • 中国 福建省 安 渓 鉄観音
  • 中国 広東省 潮 州 単ソウ
  • 台湾 西側中北部 凍頂烏龍茶・高山茶

と福建省を中心とした その周辺に限られています。

話は変わりますが、日本国産烏龍茶はどうなの?と突っ込まれそうですが、日本国産烏龍茶のペットボトル等には

  • 茶葉の品種が烏龍茶なのか
  • 日本茶をベースに製法を烏龍茶と同じにしたのか

そのような記載がなくホームページなども見ましたが、何をもって国産烏龍茶とうたっているのか よくわかりません。

一時期鹿児島で台湾から烏龍茶品種を移植したとは聞いたことがありますが、成功したかどうかはわかりません。

それでは写真でそれぞれの工程を見ていきましょう。

烏龍茶の製法を細かく見る

茶摘み

茶葉を摘む人々

烏龍茶の茶葉を摘む人々

烏龍茶を摘んだ女性たち

烏龍茶を摘んだ女性たち

茶葉は午前中の早い時間から摘みます 写真の畑は標高1000mぐらいの場所のため茶摘みの茶摘みの女性たちは日が出ないうちに下の町からやってきます。

ハサミではなく中指と人差し指に金属の管を指し挟むようにして摘みます。

萎凋

烏龍茶を広げる男性

萎凋させるために烏龍茶を広げる男性

烏龍茶の萎凋させる男性

萎凋工程は摘んできた茶葉を薄く広げ全体的に日光の力で発酵をうながします。 時々茶葉を攪拌させたりしてムラのないように広げます。

二枚目の写真の黒いネットは直射日光の調整用で日差しが強い時などに使います。

室内萎凋

室内に茶葉を移す

室内萎凋のために茶葉を移す

室内萎凋で発酵具合を調整する

室内萎凋で発酵具合を調整する

室内萎凋は茶葉の発酵具合の微調整です。

これも短期間にすればよいというわけでなく、茶葉の活性化を徐々に抑える工程です。

揺青

揺青工程 茶葉を竹かごに入れる

揺青工程 茶葉を竹かごに入れる

揺青工程 茶葉を竹かごに入れる

揺青工程 茶葉を竹かごに入れる

この工程 揺青は竹で烏龍茶の茶葉に小さいキズを入れていき烏龍茶独自の香りを引き出します。

今は機械で回します、時間的には30分から40分程度 意外と長いような気がします。

この工程のときに気付いたのですが、ここで使っている白い布 当然水分が出るので各工程で変えているのですが、ここまで萎凋⇒室内萎凋⇒揺青の工程では同じ大きさで作業がスムーズに進んでいるのが印象的ですね。

炒青

烏龍茶の茶葉を窯に入れる男性

烏龍茶の茶葉を窯に入れる男性

殺青される烏龍茶の茶葉

殺青される烏龍茶の茶葉

烏龍茶の殺青が終わると茶葉が締まっています

烏龍茶の殺青が終わると茶葉が締まっています

炒青工程では茶葉を一定の温度 熱を加えることにより 発酵を止める過程です。烏龍茶だけでなくすべの茶葉の特徴としてこのような高熱を加えると 今まで自然に発酵が進んでいたのが 熱化学反応で発酵がすすまなくなります。

温度や時間も茶葉の状態を見ながら決めるので 経験と勘がものをいう作業です。

一気に私たちが見る烏龍茶のイメージ近づいてきました。

揉捻

烏龍茶をシルクの布で包む男性

烏龍茶をシルクの布で包む男性

器械で烏龍茶を揉捻する

器械で烏龍茶を揉捻する

揉捻工程はほぼ機械化されておりっていうか この工程を手作業でしたらどんだけかかるのか大変ですね。

またこのような機械でグルグル回すだけであのように強く締まった烏龍茶になるのかと思われますがなるんですよねー

乾燥

ほぐした烏龍茶を乾燥させる男性

ほぐした烏龍茶を乾燥させる男性

乾燥器から出てきた烏龍茶をチェックする人

乾燥器から出てきた烏龍茶をチェックする人

乾燥の工程です ここで完全に水分を飛ばして仕上げることにより、日持ちや香りに大きく左右されます。

またこのあと、茶葉の温度が下がるまで竹盆に安置しておき 包装します。

最後に烏龍茶をティスティング

仕上げた烏龍茶をティスティングします

仕上げた烏龍茶をティスティングします

最後の最後に、今日仕上げたお茶をティスティングしています。

だいたい朝茶摘みしてから、仕上げまで30時間ぐらいでしょうか? 時系列で作業を書いていくと

  •  7:00~ 茶摘み
  • 13:00~ 萎凋
  • 17:00~ 室内萎凋
  •  5:00~ 炒青
  •  6:00~ 揉捻
  • 10:00~ 乾燥
  • 14:00~ 梱包

このような作業が規模により違いますが2週間程度続きます。

これは、台湾 台中県の 高山茶を仕上げる茶農家さんの例で 当然場所が違えば仕上げに使う機械などにも違いがあります。

今回お邪魔した茶農家さんは二期作で生産しているためかなり機械化が進んでいますが、小規模農家ではいまだに手作業が多いのも頭の隅に入れておいてください。