六大茶分類の解説
六大茶を理解すれば中国茶もカンタン
数千とある中国茶の種類 これを覚えるのは大変です、そこで淹れ方をシンプルに分類するための六大茶分類をわかりやすく解説いたします。
六大茶分類の作業工程
これらは六大茶分類の制作作業工程を表したものです。
- 茶摘:文字通り茶摘み
- 萎凋:日にさらして自然の発酵を
- 揺青:烏龍茶(青茶)だけの工程で茶葉に細かいキズを
- 殺青・炒青:茶葉の発酵を止めるために高温で
- 揉捻:茶葉の形を整える
- 醗酵・悶黄・握推:紅茶・黄茶・黒茶だけの工程
- 乾燥:茶葉を乾燥させる
これらは茶葉だけを使った作り方であり 六大茶分類とは茶葉の発酵時間や方法による茶葉の特徴の違いをまとめたものである ですから茶外之茶などは入っていません。
中国茶六大茶分類
同じお茶の葉から、加工の仕方で豊かに変化
中国でお茶の飲用が始まったのは、紀元前 中国は広く、気候も風土も違う大陸ですから、お茶も千産地によって加工の方法が異なっていました。その種類は数千種類とも言われます。1980年代に安徽省の大学からの提唱で茶葉を使ったお茶を製法や発酵で六種類に整理されました。
緑茶
中国茶と言えば烏龍茶のイメージが強いが、中国で一番多く飲まれているのが緑茶。日本の緑茶とは、加熱の仕方が異なり、日本茶は蒸すが、中国茶葉釜炒りするのが主流。
相性の良い料理:海鮮料理、スイーツ
青茶(烏龍茶)
日本人にもなじみが深く最もポピュラーな中国茶、青茶(烏龍茶)は華やかな香りと甘い余韻があり、鉄観音茶には、光のような香りとカカオを思わせる深い焙煎香があり、余韻が長く続く。
相性の良い料理:肉料理、小麦料理(飲茶など)
黄茶
生産地が限られているうえ、手間がかかるため作られる量も最も希少な茶。性質は緑茶と黒茶の中間だが味わいは緑茶に近い。白茶と同様に目づらしい種類なので、機会があればぜひ試してみたい。
相性の良い料理:海鮮料理・豆腐料理
白茶
茶葉が白い産毛に包まれていることから白茶と呼ばれる。渋みが少なく、やわらかくて芳醇な香りと甘み、中国でもあまり出廻っていない物なので、もし入手出来たら是非味わいたい。
相性の良い料理:海鮮料理・豆腐料理
紅茶
世界三大紅茶の一つ「祁門紅茶」は中国産。イギリスの紅茶も中国が原点となっています。中国紅茶はブレンドしたりミルクや砂糖を入れずに、ストレートで香りや風味を楽しみます。
相性の良い料理:スイーツ、ビスケット、ドライフルーツ、月餅
黒茶
高温多湿な場所に置き、熱と麹菌によって発行を促したもの、飲むときは洗茶(一番茶を捨てる)をする場合も。発酵具合により麹菌の発酵臭が消え飲みやすくなります。口当たりがまろやかで、熟成された独特の風味があります。
相性の良い料理:肉料理・味の濃い脂っこい料理
茶外之茶
六大茶分類には上の 緑・白・青(烏龍)・紅・黄・黒で六大茶なのですが、これらは茶葉をベースに加工の仕方で変わります。
しかし茶葉をベースにしないお茶(湯を入れて抽出した飲み物)も存在します。例えば日本茶の中でも玉露・煎茶・番茶はお茶ですが、麦茶・黒豆茶・ドクダミ茶等は原料に茶葉を使ってないので茶外之茶になりますね。
花茶という分け方
お茶の樹を使わないお茶の事を 茶外之茶と呼びますが、花を一部使ったお茶や花だけのお茶も茶外之茶というよりは花茶といったほうが分かりやすくなります。
茉莉花茶などは茉莉花+茶 工芸茶等も花+茶ですよね。この花茶の分類は淹れ方が少し難しいのでよろしければ花茶は淹れるのが難しいをご参考に
まとめ:中国茶六大茶分類
緑・白・青・紅・黄・黒 いく千ある中国茶は茶樹から、それぞれ製法や発酵方法で分けられた発酵具合で初めて見た茶葉でも入れ方をシンプルに分類されるように考えられました。
この六大茶分類はとても便利な区分で理にかなった方法です。
茉莉花茶等の茶+花などは、茶の部分で分類するとよいでしょう。
例外としては花茶(花だけでできている)は「茶葉以外の茶」というカテゴリーで六大茶には入りません。
また2014年中国では青茶と言う表現を烏龍茶に統一していますが、私はピンと来ないので青茶のまま表記します。