緑茶

緑茶

緑茶は一番古くから。

中国にはお茶は4000年 漢方は2000年の歴史があると言いますが お茶の歴史の上では紀元前の文章が統一される前からの中国茶は緑茶だけでした。

方茶のイメージ
方茶のイメージ

現在ある中国緑茶とは少しおもむきが違い どちらかというと仕上げに蒸して発酵を止める日本茶に近いものだったと言われていますが、形状は団茶・餅茶・方茶と呼ばれる塊のお茶でした。

※写真は茶葉が黒茶です 形のイメージ

現在の緑茶の始まりは

中国緑茶のイメージ
中国緑茶のイメージ

お茶は緑茶から始まります。

しかし昔の緑茶は仕上げ方に違いがあり今の緑茶とは違います。

唐の時代(618~907年)にお茶は大衆文化として広がりを見せますが、価格も上昇していきます。

宋の時代(960年~1279年)には団茶・餅茶・方茶を臼などで磨り潰し飲むのが一般的でした。

明の時代(1368年~1644年)の初代皇帝 朱元璋は贅沢品となったお茶を庶民も飲めるように作り方を手間のかかる作り方から安価な方法に変更する法律「団茶禁止令」を発布しました。

これにより団茶は衰退し(雲南省など中国辺境の一部に残ります) お茶は散茶が主流になります。

またこの「団茶禁止令」を前後して緑茶以外のお茶が作られるようになります。

団茶と散茶の作り方の違い

団茶は蒸して発酵を止めますが、散茶は炒って発酵を止めます。この違いでお茶も特徴がはっきりしてきます。

  • 蒸し茶:味が強く香り弱め
  • 炒り茶:味弱く 顔が強い

これにより緑茶も楽しみ方が味から香りへと移行し今の緑茶に近い茶葉へと変わりました。

現代の緑茶の製法

現代の中国緑茶の製法はシンプルです

  1. 殺青:茶葉の発酵を止める
  2. 揉捻:揉んで形を整える
  3. 乾燥:乾燥させる

のが一般的ですが、1.殺青の方法(炒る・焙煎・蒸す・乾燥)でさらに細分化することもあります。

有名な中国緑茶(製法別)

炒青緑茶

龍井茶イメージ
炒青緑茶 龍井茶のイメージ

炒る:中国緑茶では一般的な釜炒り緑茶 釜の中ですべての加工をするために押しつぶされたような形状が特徴で龍井茶等が代表です。

焙煎緑茶

ジャスミン茶 茉莉花茶のイメージ
焙煎緑茶 茉莉花茶のイメージ

焙煎:これらは一部 軽焙煎の高級茶もありますが一般的には茉莉花茶などのベースに使われることが多いです。

蒸青緑茶

蒸青緑茶イメージ
蒸青緑茶イメージ 恩施玉露

蒸青:中国でも品種的には少なく 日本茶に近い仕上げ方で甘さを楽しむ仕上げ 形状は日本の玉露より少し大ぶりです。恩施玉露が有名です。

晒青緑茶

中国緑茶のイメージ
晒青緑茶 緑茶のイメージ

晒青:屋外で自然に殺青するために日当たりの良い高地の中国南西部で作られます。すべてを屋外で行います。少し乾燥が弱く産地で飲むのはよいですが日持ちは悪いような印象があります。

緑茶の効果

中国の緑茶も日本の緑茶と仕上げ方こそ違いますが、その効果は・・・

緑茶には独自のポリフェノールとカテキンが含まれるために

  • アンチエイジング
  • 覚醒効果
  • 美肌効果
  • 疲れ目・むくみ

等が代表的な中国緑茶の効果です。

飲み方

ジャスミン茶を淹れるイメージ

中国緑茶の茶葉の量は複数回飲むのであれば 50:1 ですから写真のようなコップ200mlに対して4gの茶葉準備します。

茶湯の温度は90度程度 時間は1分程度が基準ですが、お好みで

色が出たら別の器に移します。茶湯を残さず注ぎきるように

色が出る間は何回でも飲めます。

茶葉を湯の中に入れっぱなしにして飲む場合は茶葉の量をお好みで減らしましょう。

緑茶のまとめ

緑茶は最古のお茶の仕上げ方です。中国でも生産量が一番多く、種類も多いのが特徴です。

茶葉の品種別とゆうよりは、産地と仕上げ方でそれぞれ呼び名が付いています。

現代の中国緑茶の楽しみ方は 味はスッキリして若草のような香りを楽しみます。

中国緑茶は価格差や仕上げの差が大きく 中国茶の初心者にはすこし難しいかな?と思います。