プーアル茶を漢字で表記する
プーアル茶を漢字で表記する
プーアル茶=普洱茶 と最近ではネット上でも普洱茶と記載されていることも増えたが。もともとなぜ?カタカナ表記なのだろうか?
それは普洱茶の”洱”の漢字でなく漢語のため当用漢字での表記外(日本語でなく中国語)になっていたから 数年前から中国語と日本語の表記も可能になってきたのですが、ソフト上(ワードやエクセル他)では表記できない場合もあります。
※これがよく文字化けする原因です 文字コードを変更することにより解決する事があります。
洱の字について
また”洱”(発音はer)この字は中国語でも意味を持たない助詞である 色々調べたが”洱”は”普洱”としてしか使用されない(私が知らないだけかもしれません)
- 普洱茶 普洱市で作られるお茶の総称
- 普洱市 雲南省の一地方都市名
ですから会話で使われることはなく 地名 商品名としての読み方だけですね。
プーアル茶=普洱茶の様々な言語での読み方
プーアル茶=普洱茶の各国での読み方は以下の通りです。
漢字表記:普洱茶 発音記号:pǔ’ěrchá
- 日本語表記:プゥー ア(ル) チァー
- 英語表記:Pu’er tea
- ドイツ語:Pu-Erh-Tee
- フランス語:thé pu’er
日本におけるプーアル茶=普洱茶の読み方
時々 お客様からフジ茶はないの?とかポーレイ茶?とかいまだに聞かれることがあります。
もともとプーアル茶=普洱茶は1980年代に香港から日本に紹介されました。
その当時はポーレイ・ポーリ―とかの広東語で紹介されたのですが、中国との直接の貿易が始まると北京語読みの「プーアル」と呼ばれるように変化したものと思われます。
北京語をもとにしたプーアル茶=普洱茶の読み方
- プーアル茶
- プーアール茶
- プアール茶
これらは一般的な中国語読み(北京語)を日本語にあてはめ方の問題です 実際の発音は”pǔ’ěrchá”なります。
広東語をもとにしたプーアル茶=普洱茶の読み方
- ポーレイ茶
- ポーリ―茶
これらの読みは普洱茶を(広東語)で呼んだ場合です。香港(広東)はもちろんのこと、香港などからプーアル茶=普洱茶が輸出された国々ではこのように呼ばれることもあります。
日本独特のプーアル茶=普洱茶の読み方が
- フジ茶
- ゴミ茶
フジ茶は”普洱茶”を強引に(日本語)読みに合わせた場合の呼び方です、無理やり日本語にあてはめ「フジ茶」と呼ばれていました。
また、輸入当初のプーアル茶=普洱茶は 二次発酵の香りのキツさから ゴミのようなにおいがするとかで中華街では「ゴミ茶」とも呼ばれていました。
注意
一般的な翻訳ソフトで 普洱茶は 普洱茶=Pu’er tea=プーアルティ
と翻訳されますが、黒茶は 黒茶=Black tea=紅茶
あれ?黒茶が紅茶に変わっています。
これは一般的な翻訳ソフトが中国語→英語→日本語の流れで変換されるためで 黒茶=Black teaと翻訳されるのが原因ですね。
プーアル茶=普洱茶の仲間たち
プーアル茶=普洱茶の仲間にはその仕上げの形で更なる呼び名がございます。
- 黒茶:Hei cha :二次発酵させたお茶の総称 六大茶分類からの引用
- 餅茶:Bing cha:古式仕上げのお茶形状 お餅に似ていることから 320g前後 半斤
- 沱茶:Tuo cha :一回サイズに固めたお茶の呼称 3g程度
- 緊茶:Jin cha :固めて仕上げたお茶の呼称
- 方茶:Fang cha:四角くレンガのように固めたお茶の呼称
等 製法や形状で表すこともございます。
まとめ プーアル茶を漢字で表記する
最近プーアル茶を漢字で普洱茶と書いているのは実は中国語なんです
日本に紹介された時期の違いで プーアル茶・プーアール茶・プーアル茶(北京語)・ポーレイ茶・ポーリィ茶(広東語)・フジ茶(日本語)など様々な呼び方がございます。
プーアル茶には。様々な形状があるために形状による呼び方もあります。
製法における六大茶分類で黒茶と呼ばれる場合もございます。
これからはすべてが普洱茶=プーアル茶の熟茶を指しています。
日本語表記にない”洱”はありそうでないために さらには時代により広東語と北京語読みの混乱など色々ありましたが、今では広く”普洱茶=プーアルチャ”として認識されています。