プーアル茶と杜仲茶の違い
プーアル茶と杜仲茶の違い
プーアル茶と杜仲茶の比較 プーアル茶と杜仲茶は何が違うのか、原料・産地・使用部位など様々な面から比べてみました。
原材料の比較
プーアル茶は茶葉(ツバキ科のカメリアシネンシス・日本茶と同様)を原料に使い黒茶仕上げのお茶ですが、それに対して杜仲茶は原料の樹木(トチュウ科の落葉高木)自体が違います。
ようは使われている原料からして違うんですね。プーアル茶に関して詳しくは「プーアル茶の原材料と原産地は」のリンク先を参考ください。
産地比較
プーアル茶は雲南省産です。 杜仲も原産は中国北部(吉林・遼寧)が産地ですが日本でも1970年代の杜仲茶ブームで日本でも広島の因島・長野県の伊那・秋田県の大仙などでも生産されています。
カフェインの比較
一般的にカフェインについては、茶葉から作られるプーアル茶にはカフェインが含まれ 杜仲の樹葉から作られる杜仲茶にはカフェインは含まれません。
効能の比較
プーアル茶と杜仲茶は日本では食品扱いのため効能の比較はしにくいので中国のサイト”百度”で調べてみました。
プーアル茶の効能
- アンチエイジング
- 血中中性脂肪・コレステロールの減少
- 脂肪減少・動脈硬化予防
- 胃の保護・抗炎症
- 虫歯予防
茶葉から握推という二次発酵工程を経て作られるプーアル茶は発酵食品的な要素が強く お茶独自のパワーに発酵パワーが追加されたお茶です。
重合カテキン・タンニン・ポリフェノールなどが健康成分です。
杜仲茶の効能
杜仲は昔から生薬として扱われ 今現在日本でも同様である 杜仲の効果としては腰痛、足腰の倦怠感解消、頻尿、肝機能・腎機能の強化、高血圧に効果があるとされています。
ここで言う杜仲とは 杜仲の樹の樹皮のことをいいます。
それでは杜仲茶は生薬なのでしょうか? 答えはNO! なぜなら杜仲茶で使われるのは杜仲の樹の葉の部分 同じ樹からでも使う部位の違いで生薬か食品かと違うのです。
一般的に販売されている 杜仲茶は実際は杜仲茶の葉なんですね。 食品だから健康茶として流通していますが 実際中国でも杜仲葉茶は健康茶として販売されています。
- 抗酸化・アンチエイジング
- 免疫調整・貧血
- ダイエット・高血圧改善
- 利尿・腎臓
杜仲の樹には樹液に白色乳液が含まれる これはガタパーチャと呼ばれ天然ゴムとして利用されます。その自然の粘々が様々な効果を生み出します。
クロロゲン・鉄・様々な配糖体などが健康成分です。
淹れ方の違い
ここでも茶葉から作られるプーアル茶と杜仲の樹葉から作られる杜仲茶では違います。
プーアル茶の淹れ方
茶葉から作られるプーアル茶は煮出し厳禁(煮出すとプーアル茶に含まれるカテキンなどが変化する)ので一般的なお茶と同じように湯を注ぐか 沸いたお湯に火を止めた後に茶葉を沸いたお湯に入れます。
冷やして飲む場合も一度お湯で出した後 冷蔵庫で冷やします。
プーアル茶は抗酸化に優れていますので 冷蔵庫の中でなら4日程度は味が変わりません(酸化しません)
杜仲茶の淹れ方
杜仲茶は煮出します。 煮出しても変わる成分がないために煮出したほうがよく抽出できるから。しかしここで注意 杜仲茶は煮出しが強すぎて成分が濃くなると医薬品のような成分が出ることもあります。
医薬品に近づくということは飲み合わせやご自身の体調を知る必要があり 注意が必要です。
杜仲茶は冷やして飲む場合の注意が二点 まずは、酸化しやすいので冷蔵庫でも2日程度で味が変化する場合もございます また杜仲茶には鉄分が多く含まれるために冷やして飲む場合に鉄の味が強く出る場合もございます。
プーアル茶と杜仲茶をブレンドして一緒に煎れる
今までいろいろ書いてきて プーアル茶と杜仲茶は別々に飲むのではなくブレンドの相性が意外と良い。
自分が飲む場合どちらを選ぶ プーアル茶と杜仲茶は成分や効果も違うならどちらを飲めばいいのだろう? そこでふっと混ぜたらどうなる?と考えました。
それでは、茶葉と健康茶(ハーブなど)をまとめて作る場合 健康茶(ハーブなど)を煮だしておいてから淹れるのが一般的です。
具体的には・・
- 2リットルのヤカンに水を入れる
- 次にヤカンに杜仲茶3g~5g程度入れ煮出す(沸騰してから10分程度)
- ヤカンの火を止めてからプーアル茶を3g~5g程度いれる
- 5分~10分たったらヤカンの中をかき混ぜ 茶葉をとって完成
- 冷やす場合は容器を移し替えてから 2日程度で飲み切れるようにする
このような淹れ方ですと プーアル茶と杜仲茶のいいとこどりが出来ますね。
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まとめ プーアル茶と杜仲茶の違い
プーアル茶と杜仲茶は同じお茶でありながら 原材料も違います。中国茶の分類で言えば六大茶分類の黒茶に分けられるプーアル茶と茶外之茶に分類される杜仲茶ですから淹れ方も違えば 効能にも違いがございます。
効果だけで考えるなら
- プーアル茶:血中中性脂肪とコレステロールが気になる 脂肪肝・痛風・冷え性
- 杜仲茶:貧血・高血圧改善・ダイエット
もちろんグレードや品質が同じであればの比較ですが・・