プーアル茶 値段の基準
プーアル茶 値段の基準
わかり難い普洱茶の価値観
現在は普洱茶の値段基準が難しくなっています。その理由は品質基準のブレが原因です。基本プーアル茶は嗜好品ですので ご自身が飲んで美味しいと思うものとその価値観が合えば良いのです。
私の普洱茶イメージの価格は
そうはいっても やっぱりわかり難いと言われる方に 私基準で申し訳ございませんが
- 普洱茶餅茶(350gあたり)3000円~1万以下
- 普洱茶散茶(100gあたり)1000円~数千円程度
これが、一般的な飲用にあたる普洱茶の価格ではないでしょうか?
もし餅茶(350g程度)で一枚数十万円以上になるとコレクターアイテムとなり 何らかのエビデンス(証書や証明書等)が必要ですよね
しかし普洱茶の値段はこんなにバラツキがあるのでしょう? その考察は下の文章を参考にしてください
普洱茶の鑑定・グレード判断に関する変遷
昔は雲南省畜産公司の専売品
1980年代に普洱茶の製法は門外不出とされ生産は「雲南畜産公司」と言われる国営企業が一括して生産をしており ここで普洱茶の品質やグレードなどを等級などをすべて管理していました。
ちなみに この畜産公司ではお茶だけでなく雲南省産のタバコの葉なども生産していました。
普洱茶の偽物の出現
雲南省の特産品であった普洱茶ですが、残念ながら偽物が出現してきます。
門外不出であった普洱茶の製法が1980年代に入ると他省にもれ広東省や広西省・四川省などでも普洱茶の生産が始まります。
しかし普洱茶の等級を定めるのは雲南省の茶葉鑑定士 彼らは雲南省産の普洱茶しか認めませんのでこの当時他省で生産されてもパッケージには雲南産と書かれるようになり 多数の偽物が出回り 品質のバランスが崩れてきます。
雲南省畜産公司の衰退
1990年代後半に入ると 前述の偽物問題や他省でのライバルの出現などで雲南省畜産公司も衰え 改革開放とも合わさって民間企業が台頭してきます。
これにより普洱茶の等級を定める雲南省の茶葉鑑定士の基準も曖昧になってきました。
普洱茶バブルの崩壊
その後民間企業の台頭もあり 普洱茶はワインのように寝かせれば品質が上がると右肩上がりに価格が上昇していきますが、ついにその時がやってきます。
2004年から普洱茶バブル崩壊を迎えます。
これにより雲南省畜産公司は解散し多数の民間業者が更なる台頭してきます。
※雲南省畜産公司は輸出機関や協会という形になっていきます。
現在の普洱茶メーカーは
上の写真は2019年普洱茶専門誌に協賛されている普洱茶製造者の一覧です。
これらは主に雲南省で作られる普洱茶餅茶や沈茶 最近では雲南白茶などを生産しており 各メーカ間での品質基準や規格・価格は様々ございます。
現在では様々な民間企業が少しでも良いものを少しでも高く販売しようと これら会社の数ほどの基準や規格があり値段もまとまっていないのが現状です。
しかしこれらメーカーの中にも良心的で新しいスタンダードな価値基準を作り出しているところもございます。
普洱茶の値段について
もともと 普洱茶の規格には特級から一級・二級と続き十級までの規格がございますが、現在これは各普洱茶メーカー独自で付けられており 主に輸出向けの散茶を出荷する際に使われています。
しかし日本国内で販売されている普洱茶のメーカーや茶葉形状・販売価格もバラバラ 普洱茶と言えど嗜好品ですので 購入者ご自身が実際に信頼できそうな販売店で普洱茶を飲んでみて ご自身の価値観に合うものを選ぶのが一番大事です。
高ければ美味しいということはありませんので 自分で等級を判断し ご自身の価値観にあう普洱茶を探しましょう