プーアル茶(普洱茶)洗茶
プーアル茶(普洱茶)洗茶
プーアル茶(普洱茶)に洗茶は必要か?
中国茶・台湾茶の入れ方でよく聞かれる「洗茶」 プーアル茶(普洱茶)を淹れる際には必要なんでしょうか?
洗茶とは
洗茶とは何のためにやっているの? 研究によると、「お茶を洗う」という言葉は北宋時代に始まり、お茶を飲む工程で使われてきましたが、それは約700年前のことです。「中国茶辞典」のなかに「お茶を洗う」と説明があります「お茶を洗うと、お茶の表面の不純物が洗い流され、清潔なお茶が飲めるとあります」
洗い流したのは埃なのか?お茶なのか?
近代中国茶辞典「Chinese Tea Dictionary」によると、洗茶「Washing Tea」は、この長い700年からの歴史でどれだけの不純物を洗い流したか、そして不純物を洗い流す過程で誤ってより多くのお茶の価値を失ったかどうかを説明します。それらからも、流通や袋包装が発展した現代では一般的に「洗茶」は重要とされていないのです。
それでも なぜ洗茶は今でも話題になるのか?
洗茶は、中国茶を飲むときには気になる所作ですね、なぜ今でも洗茶するのかを考えてみました。
1.最大の理由は伝統の継承
中国茶を専門的に淹れる”茶芸”はそれぞれの地方でございますが、この茶芸は中国茶を飲む伝統であり、普通に飲むときとは違いますが、おもてなしの意味でも行われるのでしょう。
2.茶葉の製造方法による不安
これは、ある特定の製法で作られる茶葉のことで、例えば
- プーアル茶等の強制的な二次発酵による麹菌酵素で茶葉を熟成させる工程がある。
- 餅茶や方茶・沱茶等の茶葉など古式伝統製法のために衛生的な不安がある。
- 中国で収穫される食品ですから、とりあえず洗う
それではプーアル茶(普洱茶)の洗茶は?
プーアル茶(普洱茶)の場合には、生茶・熟茶・散茶・固形茶など様々な仕上がありますが、こと「プーアル茶(普洱茶)の洗茶」を考えるのであれば 生茶・熟茶は関係ありません、プーアル茶(普洱茶)の形状で散茶(バラ)か餅茶・沱茶・方茶(固形)で考えます。
- 日本で入手できる散茶=不要
- 日本で入手できる餅茶=軽く
- 外国で入手にした散茶=軽く
- 外国で入手にした餅茶=必要
不安な方は茶葉購入時に購入店舗でお尋ねください。
まとめ プーアル茶(普洱茶)洗茶
プーアル茶(普洱茶)をひとまとめにして 洗茶が必要か不要か? その議論に答えはありません。プーアル茶(普洱茶)には熟成醗酵させて持ち運ぶために進化した固形茶 容器が発展し使いやすさを考えた散茶があり 日本でパッケージされた散茶ですと基本的に洗茶は不要です。しかし固形茶(餅茶・沱茶・方茶)や海外で購入した散茶は長期間保存され人の手を経ている場合もございますので、洗茶したほうがいいかもしれません。