プーアル茶とウーロン茶の違い
プーアル茶とウーロン茶の違い
左上:岩茶烏龍 左下:鉄観音 右:プーアル餅茶何が違うのプーアル茶とウーロン茶
プーアル茶とウーロン茶は日本茶と同じく茶葉を原材料にしながら、製法で大きな違いがございます。六大茶分類におけるプーアル茶は後発酵の黒茶でウーロン茶は半発酵の青茶=烏龍茶で分類されます。
それ以外にも様々な違いがございますので詳しく解説していきます。
原材料の違い
プーアル茶とウーロン茶、これらは両方に共通してツバキ科のカメリアシネンシスですが、その下の部分に違いがあります、日本茶でいうところの”べにふうき”と”やぶきた”などの違いの品種の差
プーアル茶は”雲南大葉樹”が一般的なんですが、ウーロン茶には産地ごとに有名品種がございます、福建北の武夷山周辺では大紅袍種を中心とした岩茶 福建南は安渓周辺では鉄観音種を中心とした茶葉などです。
産地の違い
一般的にウーロン茶は中国・福建省を中心に隣の広東省や台湾 プーアル茶は雲南省です。約2200キロ 飛行機で3時間半 日本にたとえると札幌から鹿児島までの距離感です。
福建省には烏龍茶の二大生産地 福建省北部の武夷山と福建省南部の安渓があります。
雲南省は省都の昆明市で標高が海抜1800mと、かなりの高地なのが特徴です。お茶の産地は雲南省南部に集中しています。
製法の違い
日本の緑茶と比べると烏龍茶には香りを引き出す工程(揺青)が追加されており、プーアル茶には発酵酵素を生み出す工程(握推)が追加されており、それらが独特の特徴を生み出します。
カフェイン量の違い
カフェインはウーロン茶も発酵具合によりますが煎茶より低く番茶程度です。プーアル茶は二次発酵具合によりウーロン茶より低いのが一般的です。
カフェイン量=プーアル茶<烏龍茶<日本茶
またプーアル茶はさらにカフェインが少なく グレードや抽出の仕方によってはノンカフェイン(カフェイン測定限界以下)のものございます。
効果・効能の違い
これはその製法仕上げ方で決まっています。
- ウーロン茶:半発酵
- プーアル茶:後熟発酵
半発酵のウーロン茶は緑茶と紅茶の中間 香りと味わいのバランスの豊富さで緑茶効果(カテキン)紅茶効果(ポリフェノール)を含み食事に油落としには最適でありながらおいしさも追求した茶葉
後熟発酵のプーアル茶は茶葉で発酵食品であり独自のプーアル茶酵素がダイエットやデトックスに良いと言われています。
ちなみに同じ後発酵茶としては、六大茶分類における黄茶もありますが、プーアル茶の後発酵の工程は握推と呼ばれるもの黄茶は悶黄と呼ばれる工程があり同じ後発酵でも方法に違いがあります。
まとめ プーアル茶とウーロン茶の違い
ウーロン茶とプーアル茶を産地・原料・製法・カフェイン・効果効能と比較してみました。
まとめると同じ中国茶でも茶葉の品種と製法が違うウーロン茶とプーアル茶。
美味しく飲むなら味しっかりで香りを楽しめる烏龍茶がおすすめです。
また烏龍茶は種類も多いのが特徴です。
健康重視ならプーアル茶 独特の二次発酵の香りもしますが、お茶の中でも珍しい後発酵茶で発酵食品的な側面もあります。