プーアル茶の種類 散茶・固形茶
プーアル茶の種類 散茶・固形茶
餅茶(固形茶)というプーアル茶独自の形状
一般的に私どもがお茶と言われると「茶葉」を想像するのが一般的なのですが、プーアル茶には「固形茶」といわれるお茶の塊が古くからございます。
プーアル茶の場合 歴史的には固形茶が先でその後「散茶」に変異していったのか、また今現在でもプーアル茶固形茶は大量に流通している理由は?
プーアル茶の茶葉形状について少し考えてみました。
散茶・固形茶(餅茶)は用途別ではなく 自然の流れ
餅茶(固形茶)はプーアル茶にはというより「茶馬古道」などによる古い昔からの陸路のよる茶葉の交易時代に必要にして茶葉を固めて流通させたそのなごりです。この当時は袋や容器がなくチベット交易の為に馬で荷物を運ぶ時に茶葉を固めて運ぶ風習が根付きました。
茶葉をお餅のように固めたものを竹皮で包み七枚一梱包とした”七子餅茶”などが生まれています。
プーアル茶は餅茶(固形茶)は作りやすい?
1970代以前はプーアル茶の製造方法なども雲南省にある元国営企業が管理・生産しているのがほとんどで門外不出の状態でした。この当時は普洱茶=黒茶で種類としてはほとんどが餅茶(固形茶)の仕上げでした。
プアール茶以外のお茶では散茶もあるのですが、なぜプーアル茶だけが固形茶(餅茶)を作り続けたのか? それはプーアル茶(黒茶)独自の握推工程(発酵食品的な蒸らし加工)する際には固めたほうが発酵させやすかったためと思われます。
プーアル散茶の出現
1980年代になるとプーアル茶の生産量が拡大し、一般消費者にも流通しだしますが固形茶(餅茶)では使いにくい、そこで小沈茶など家庭で使いやすいタイプのプーアル茶が増えていきます。
中国での改革開放が進み 外貨獲得のためにお茶の輸出が促進されます。
今までは国内向けに固形茶(餅茶)が主流でしたが、外国に輸出するさいには、茶葉(散茶)のほうが外国のニーズに合うので茶葉(散茶)は輸出用として広く流通するようになりました。
プーアル餅茶は(固形茶)投資対象に
これはプーアル茶の始まりにも起因しているのですが、一次発酵の状態で仕上げた餅茶を自然熟成による二次発酵させることにより価値が上がると考えられたからです。
本来 茶馬古道 など竹の皮に包まれた茶葉がチベットの乾燥した空気に満たされ少しづつ進む二次発酵にワインのような寝かせるほど高級になるみたいな解釈がついて2005年ごろからプーアル茶相場がバブル状態になりました。
このバブル相場はリーマンショックと同じ2009年に終息をはじめ、現在では最高値の1/3ぐらいで落ち着きました。
まとめ プーアル茶の種類 散茶・固形茶
プーアル茶のイメージである固形茶
固形茶(餅茶)がなくならないのには 中国内における消費者の伝統的なプーアル茶に対するイメージがあり需要がある。
ふたつめは プーアル茶の生産業者も国営から民間に変わっていきます 民間企業の参入により、より珍しいプーアル茶、美味しいプーアル茶、少しでも高く売れるプーアル茶が生産されるようになりました いまではプーアル茶と言いながら烏龍茶のように仕上げた茶葉や白茶のように仕上げた茶葉など様々です。
しかし茶葉の仕上げは違っても雲南省産の茶葉なのでプーアル茶と言う名前を使いたい、そのためにプーアル茶のイメージである餅茶(固形茶)として仕上げているのではないでしょうか?
散茶と固形茶
散茶と固形茶にどちらが正しいとかの観念はなく 使いやすいほうを購入すればよいと思う。一般的には茶葉(散茶)の方が使いやすいと思うが、趣味の世界や歴史を含めてプーアル茶を楽しみたいなら固形茶(餅茶)もありでしょう。
また健康など品質や味が安定したプーアル茶を飲みたい場合には茶葉(散茶)をお勧めします。